2009年10月8日木曜日

信貴山ヒルクライム(青谷ルート)

青谷交差点 - 信貴山朝護孫子寺
距離 : 6.15km
高低差 : 266.0m
Time:36'34"
ルート

第2回チキチキ 40時間耐久ポタリング大会初日
初日行程:107.1km

「信貴山上ってきたんですよ」
「どっちからですか?」
「えーと、青谷から王寺に抜けるルートです」
「それなら町の手前、学校を過ぎたところがきつかったでしょう」
そう、"豆狸"で取り留めない会話が始まっていた。そこから他愛もない話が続けられていった。

確かにそうだった。間違いなく、そこが最初の難関だった。
アイスアリーナを越え、交差点を左に折れる。そこからしばらくは、のどかな田園風景が拡がり、緩やかな道が続いていた。天高く馬肥ゆる秋、と言うにはまだ早いが、空は澄み渡り、穏やかな日差しは秋がそう遠くもないことを告げていた。
途中で見掛けた金山彦神社の文字を横目に、そのまま一定のケイデンスを刻んでいく。その金山彦というのは、美濃国一宮、南宮大社の祭神であり鋳造の神様だったはず。ということは、この辺りは大陸よりの渡来人が多く住み、製鉄が盛んだったのかな?なぁんてことを考えながら、上り続けていた。
そうして訪れたその学校を過ぎた辺り。勾配は今までの倍ほどの傾斜となり、200mほど直線に続く坂の果ては右に大きく曲がり、その先は知れることはなかった。
金山媛神社、"全国最古の鉄工の守護神"の看板を見掛け、やはり、そんな土地なのだろう、と思い、辛いことから現実逃避しながら、ペダルを踏み続けた。
あの、先の見えないカーブの先まで、こんな辛い上りが続いていたのなら、もう、諦めても良いかな?良いよな?と思いながら、そこまでは頑張ろうと力を奮い立たせた。
果たして、その先の見えぬ道の先は、穏やかな傾斜に変わり、使い切った足を休め、辛うじて、明日への活力(ユニバース)へと繋がっていくこととなっていた。

「でも、その先のお寺さんの横が一番きつかったですね。彼処はダンシングせな、上れませんでしたわ」
「まぁ、短いけど、彼処が一番急ですかね」
と会話は続いた。

その他、この後、数時間会話は続くのだが、信貴山とは関係ないので割愛。

信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)
所在地:奈良県生駒郡平群町大字信貴山2280-1
電話:0745-72-2277
宗派:信貴山真言宗総本山
本尊:毘沙門天
開山:聖徳太子(伝)
札所:
大和七福神
真言宗十八本山14番
太子霊跡20番
役行者霊蹟札所
大和十三仏霊場11番(玉蔵院)
神仏霊場 巡拝の道 第30番
拝観料:霊宝館
大人:300円(団体200円)
小人:200円(団体100円)
拝観時間:
入館:9:00~16:30
閉館:17:00
御詠歌:むかしより そんてんいのる もろびとは りやくこうむる ふかしぎのやま
御利益:厄除け、財運、大願成就
公式サイト

2009年9月26日土曜日

淡路大ツーリング大会

全行程 68.1km
参加者数 14人

輪行につぐ


輪行


目的地は"あわじ花さじき"。
目的はもちろん、ヒルクライム。




上りでは流石に引き離されるも、何とかロードに付いていく事ができた。
これもひとえに"エビホーン"化のたまもの。

昼飯中


盗撮中


そして、打ち上げにつぐ


打ち上げ


おまけ

2009年9月18日金曜日

えびほーん

摩耶山ヒルクライムクラブ主催の淡路大ツーリング大会へ向けてのパーツ交換をした。
ヒルクライム&ロングライド仕様へと。

"やりたいことは分かるんだけどさー"
"鍵掛け忘れていたけど、全然大丈夫やったわ"
"あんなヘンなバイク誰も盗らへんわ"
と、お褒めの言葉を賜りました。

バー:NITTO RB-021 400mm
ステム:完成車取り 80mm クランプ26mm

2009年9月1日火曜日

第1回チキチキ 24時間耐久ポタリング大会

全行程:167.4km

深夜の国道26号線。
すぐ横を轟音と塵風を上げながらトラックの列が抜けていく。
その赤いテールランプの群れを眺め続けていると、いつの間にやら、あり得ない方向へと高揚してしまっていた。

このまま、夜通し走っちゃう?和歌山まで行っとく?

試験前の徹夜時にも似た、へんな考えが浮かんでは消える。
目の前に現れた標識は和歌山まで47kmの距離を示していた。

いや、待てよ、冷静に考えろよ
ここから更に足を延ばして、和歌山まで行ったとしよう
確かに、時間的にも、体力的にも、それは可能かもしれない
しかし、このガラスの膝が、爆弾が爆発でもしてしまったらどうする?
いざとなれば、輪行するという手もないわけではない

けど、和歌山まで行ってしまっては、軽く200kmを越える道程となってしまうではないか
それを果たして、ポタリングと呼んでしまって良いのだろうか?
いや、200kmを越えたら、さすがにそれをポタリングとは呼ばないだろ
それは、ツーリングか、トレーニングか、あるいはフォーナッシングではないだろうか

等という葛藤があったわけだが、、

------------- ここまで予告 -------------


旧堺港
ギターの練習をする者(邪魔をしてしまってスマン)、犬の散歩をする者(花林糖は持ち帰りましょう)、海面に揺れ動く上弦の月を眺めながら"そこに揺れ動く弦月の欠けている部分をやがては月日が満たしていくように、キミの気持ちに足りない部分も一生かかったとしても埋めていくよ"等と囁いているのか肩を寄せ合うカップル(もげろ)がたむろしています。


りんくう公園
和歌山方面へと向かうのだから暖かろう、などと思っていたのですが、ちょっとした山間部を抜けていく府道30号線は違いました。信号で停まる度に汗が冷え、歯の根が合わなくなります。(時期は四月上旬)
"わしゃ、停まると(凍え)死ぬんじゃ"
海沿いへと進むと途端に温くなります。
そんな、りんくう公園から臨む関空の夜景。


水間公園
再び山間部へと進んだ水間寺、上にある水間公園。
ここでも予想外の寒さに風を避ける場所を求め彷徨い歩きます。
身障者用公衆便所に住み込んでしまおうかと思いましたが、犬の散歩に訪れる人が多く、占領するのは流石にまずいなと、引き篭もりをやめました。


水間寺
本堂の陰に隠れ、風をしのぎ、少しでも陽の光に当たり暖を取ろうと努力します。
しかし、納経所はいつまで経っても開かず、それなら寝て待てと努力するのですが、やはりあまりの寒さに寝られません。


釘無堂
身体を動かしていないと本当にやばそうなので釘無堂へと向かいました。
途中、緑のおばさんに話し掛けられる。
「葛城山まで上らはんの?」
「さすがにそれはちょっと」
「ですよねー」
"ほっとけ、こっちは寝てないんじゃ"

慈眼山孝恩寺
所在地:大阪府貝塚市木積798
電話:072-446-2360
宗派:浄土宗
本尊:阿弥陀如来
開山:行基菩薩
札所:和泉西国三十三第25番
拝観時間:10:00~16:00(宝物殿)要予約
拝観料:¥500
【国宝】
孝恩寺観音堂(木積の釘無堂)
(S28.11.14指定)桁行5間、梁間五5間、一重、寄棟造、本瓦葺、行基葺、鎌倉後期、前面2間は礼堂、北側中央桁行3間梁間2間を内陣、内陣の側背3面1間通を外陣とし、周囲に濡れ縁をめぐらす

龍谷山水間寺(りゅうこくさんみずまでら)
所在地:大阪府貝塚市水間638
電話:072-446-1355
宗派:天台宗別格本山
本尊:聖観世音菩薩
開山:行基菩薩
札所:新西国第4番
【貝塚市有形文化財】
水間寺本堂
(H10.2.23指定)桁行7間、梁間7間、入母屋造、本瓦葺、二重屋根、文化8年

三重塔
(H10.2.23指定)方3間、木造三重塔婆、本瓦葺、19世紀前半

護摩堂
(H10.2.23指定)方三間、寄棟造、本瓦葺、元禄年間

行基堂
(H10.2.23指定)方三間、寄棟造、本瓦葺、17世紀中頃

弁財天宮殿
(H10.2.23指定)方一間、入母屋造、こけら葺、妻入、17世紀後半

2009年5月7日木曜日

険道327号線

全行程:89.9km

前編

武田尾の湯への誘惑は呆気なく消え去り、その先へと続く県道327号線をそのまま先へと辿っていった。

地図によると、これから先、二重の実線から波線へと変わっていくはず。ということは、幅員1.5m未満の道へと変わることを、それは示していた。
もちろん、こちらはMTBで行くわけだから、それがたとえ1メートル未満であったとしても、別に問題などなかった。
ただ、少しばかり気になっていたのは、福知山線と重なる部分があり、そこに道が表記されていないことと、途中から県道を表す色塗りが途絶えていた事だった。

こんなフラットダートなら、オンロードモーターバイクでも楽勝だな、等と思いながら進んでいくと、ガードレールにその行く手を阻まれた。
おや、間違えたかな、と少しばかり手前にあった分岐へと戻り、もう一方を辿った。
しかし、そちらの道は直ぐに行き止まりとなっていた。

地図には道の表記がある以上、先に進む歩道くらいはあるはず、と再びガールレールで閉ざされた道へと戻った。
そのガードレールの脇から続く踏み跡を辿り、バイクと共に進んでいく。多少やっかいな道ではあるのだが、行けないことはないだろうと判断してのことだった。

だが、この判断は、甘かった、大甘だった。
この道は県道など名ばかりで、野鳥観察用サイトへと向かう人が辿るだけの道でしかなかったのだ。

途中、鎖場に阻まれ、果たしてその先に道があるのかと、バイクを置き去りに先の道を探ったりもした。クリートの付いたシューズは、岩場ではよく滑り、ヒールでしかグリップできないという状況の中で、よくもまぁ、この道を抜けることが出来たものだと我ながら感心する。
たかがポタリングといえども、何があるかわからない。
どんなときでも、トレッキングシューズに細引き、カラビナぐらいは持ち歩かねばならないのか、準備不足故の苦戦であった。


2009年5月1日金曜日

福知山線廃線跡(生瀬~武田尾)

「必ず雨が降ります。ボクなら迷わず家に帰りますね」
との、ササブネさんの言葉を尻目に
「雲の具合を見ながら行ってみます」
と、生瀬の廃線跡へと向かったわけだ。

琴鳴山木元寺を参拝していると、ポツリポツリと雨が落ちだしてきた。
宝塚辺りで降り出したのであればおとなしく引き返したのだが、ここまで来てしまったからには、数多くあるトンネルで雨宿りしながら雨雲をやり過ごせばいいや、傘を差した。






【雨の中、廃線跡を辿っていたら、鎖場に迷い込んだでござるの巻】

”                  告
本地は、当社の私有地で昭和61年8月に廃線した旧線路跡地であり
通行の用に供さず
                  中略
万一、事故、その他が発生した場合においてはその責は負いかねま
すので予めご了承ください。
                         西日本旅客鉄道株式会社”

建前看板を読み、ご了承いたしました、と枕木の埋もれた線路敷きへと歩みを進める。
雨煙る廃線跡。砂利に埋もれた枕木が処処姿を見せる、ほぼフラットなダート路。スリックマウンテンでも余裕で爆走できる路面なのだが、こう雨が酷くては、跨ることすらままならなかった。

やがて現れる一つめのトンネル。
奥にぽつりと浮かんだ出口の明かりと、バイクのライトによってうっすらと浮かび上がる側壁だけを頼りに奥へと進む。
漸く辿り着く出口。ここでしばしの雨宿り。しかし、いつまでもここに黙って居るわけにも行かない。

雨は、尚一層強さを増し、MTBを押し続ける右手の感覚を奪っていっていた。その冷たさは、腕を這い上がり全身に廻る。
走れなくてもいい、ただ、温泉につかりたい。もはや、一刻も早く、武田尾温泉に辿り着くことしか考えられなくなっていた。

ふたつめのトンネルは、途中でカーブでもしているのだろう、出口の明かりすら見ることが出来なかった。
ストーブに火を点し、インスタントラーメンを作る人たちを羨ましくも思いながら、奥へと歩みを進める。
初めのうちこそ、入り口より差し込む光により行く先が分かってはいたが、やがて、その光りも届かなくなる。いよいよ、バイクに取り付けられたポジションランプの微かな光だけが頼りない頼りとなっていた。
トンネルは緩いカーブを画いているらしく、相変わらず出口は判別できない。事実、左側に浮かび上がっていた壁の気配を見失い、いつしか右の壁を辿っていた。
路面も荒れている。枕木が埋もれずに完全に露出しているようで、躓かないように必要以上に脚を上げて歩かなければならなかった。
ふと、遥か後ろに明かりの気配を感じた。しっかりと光量のあるライト。そんな灯火が、こちらの不用意さを嘲笑うような気がして、追いつかれるものか、と歩みを速めた。

漸く雨も小降りとなり、バイクに跨った。そして、凍えた身体を温めようと、がむしゃらに漕いでいく。
額から顎へと汗が伝わり、ぽとりぽとりのフレームに跡をつけていった。最早、温泉でノンビリしよう等という気持ちは失せていた。今は、先へ先へとそれだけを考えていた。

続く

2009年3月24日火曜日

ナイトラン@武庫川下流浄化センター

全行程:41.7km
COOLPIX P60 (8s f3.6)

連日の呑み会により腰回りにまとわりついた要らないコ達を振り払うために出かけたナイトラン。
向かった先は、武庫川下流浄化センター。一度、ここの夜間撮影をしてみたかったからだ。

三脚を忘れて出掛けたことには気付いてはいたが、それでもバッグの底に転がっていないか探す。
ない、やはりない。
何か台になる物は、と探ると、キネシオテープが出てきた。これに小銭を噛まし、仰角を付ける。
目安でアングルを決めるが、不安定で仕方がなかった。
やはりバイクに取り付けられる雲台でも買うべきであろうか。走行動画も撮れるわけだし。

武庫川下流浄化センター
所在地:兵庫県尼崎市平左衛門町18-4
電話:06-6419-4231
FAX:06-6419-3379
公式サイト

2009年2月23日月曜日

フリーペーパー"cycle"

京阪神を中心とした自転車生活のフリーペーパーが刊行されます。

"cycle"の発行元である"workroom"さんは、かつて、知る人ぞ知る"花形文化通信"というサブカル系フリーペーパーを出しておりました。
こちらも濃ゆい内容に成っていってもらいたいものです。

兵庫県の設置店舗が、少ないので、募集中のようです。もちろん他府県も募集中。
関係者ではありませんが、頑張って欲しいので。

興味を持たれた方は足立さんまで

季刊誌"サイクル" 創刊準備号
特集 「ツール・ド・ラ・フランス」
記事  遠のり近のり 斑鳩の里
    レンタサイクル野郎
    マディソン突撃レポート!
    インタビュー Blind Pilot


株式会社ワークルーム
大阪市中央区備後町2-5-8 綿業会館
公式サイト

2009年2月1日日曜日

川を渡る旅

ぽたりんぐ、ポタリングと言っても、ヒルクライムみたいなことばかりしているので、たまにはポタリングらしいことを計画してみました。

大阪は水の都と言われるだけあって、川に運河に堀にと、やたらと水路が走り、そこを船が往航しております。
そこに掛けられる橋は、それを避けるために、グルグル回って高いトコまで上ってみたり、橋自身がグルグル廻ってみたり、橋自体掛けるのを諦め、渡し船にしてみたり、トンネルを掘って地下道を造ってみたりしています。
今回は、それらの中でも自転車や徒歩でしか行けないところを巡ってみます。

■第一の橋
赤川仮橋(あかがわかりはし)
都島区大東町3丁目~東淀川区東淡路1丁目 地図

JR城東貨物線淀川橋梁の空きスペースを利用して造られた、歩行者自転車専用仮橋。ここは、おおさか東線(2012年開業予定)が通るということで、いずれ消え去ってしまいます。その前に一度渡っておこうと思い、訪れてみました。
今回のポタリング、最初にして最大の山場です。

この橋に自転車を駐め、貨物の通過を写真に収めようという魂胆だったわけですが、この橋へと向かう途中、その目の前を貨物が通過していってしまいました。あと五分早く着いていれば、五分で撮影は完了、となっていたわけですが、ついていません。一時間に一本ぐらい走っていてくれれば良いのだけれど、と思ったのですが、そう甘くはありませんでした。
結局、一時間半も待った挙げ句、やって来たのは回送車。しかもタイミングが合いませんでした、失敗です。

形式 複線下路ワーレントラス
橋長 610.739m
径間 31.619m
橋脚中心間隔 34.058m
径間数 18連
完成 1929年(昭和4年)3月15日

■第二の船
落合上渡船場(おちあいかみとせんじょう)
西成区北津守4丁目~大正区千島1丁目 地図

大阪市内には、八ヶ所の渡船場がありますが、その中からこの落合上渡船場を選んだのは、次に向かう安治川隧道へのアプローチが一番良さそうだった、それだけの理由です。
街中を離れ、ちょっと寂しくなった辺りに在ります。同舟されたのも他に二人だけ。一、二分ほどの短い船旅でした。

岸壁間 100m
所在地:大阪市大正区千島1-29-41
電話:06-6551-6086
利用時間:
平日・土 6:15~21:25
日・祝日 6:30~21:00
休日:
元日は休航、荒天時は運航中止
無料
大阪市建設局

■第三の穴
安治川隧道(あじがわずいどう)
西区九条3丁目~此花区西九条1丁目 地図

九条へ来たついでに松島新地も写真に収めてこようかと思ったのですが、面倒臭くて止めました。

こちらは打って変わって、利用する人が非常に多いです。ここは橋を架けるべきではないだろうか、と思いましたね。

そういえば学生の頃、"エレベーターが終わるから帰る"といつも先に帰る女の子がいました。今にして思えば、ここのことですね、元気にしているのでしょうか?

地下 14m
全長 80.6m
有効幅員 11.4m(2車線+歩道)
幅員 2.4m(歩道)
総工費 260万円(約70億円)
昭和10年着工 昭和19年竣工

構造
縦抗部 潜函工法 RC造
中央部 内径幅12.4m 高さ4.5m RC沈埋函

エレベーター運転時間
6:00~24:00
階段
24時間利用可能
無料

ねっ、ポタリングっぽかったでしょ。