2007年8月5日日曜日

五月山ドライブウェイ

たけふく-富松神社-バイク7-小戸神社-五月山-呉服神社-甲南ハイボール

日帰り74km

夜から降り続いていた雨も朝には止み、昼前には路面も乾きだしていた。
そろそろグローブを買い換え無ければと思っていた事もあり、バイク用品店までノンビリと出かることにした。

MTBを担ぎ出し、東へと向かう。途中、たけふく、富松神社と寄り、バイクセブンにて目的の品を購入。以前立ち寄った時、目星を付けていた品だ。
早くも今日の目的を達成してしまった、がもちろん走り足りない。
というわけで、五月山ヒルクライムを急遽敢行することにした。


有料道のゲートを通り、アタック開始だ。思っていたより急坂が続く。ギアを落とし無理をせずにゆっくりと上るとする。
何しろ来るつもりではなかったので何も用意していない。ルートを検討していないどころか、水すら用意していないのだ。
秀望台で一度休み、自動販売機を探すが、どうやら無いようだ。
観光地図板で何処まで行くかを検討する。取り敢えずは日の丸展望台が距離的にも良さそうである。

ここから先は緩い坂がだらだらと続く。フラットな部分や下りの区間もあり、足を休めて楽に進むことが出来るのだが脱水だけが心配である。少しでも頭痛が始まったたら直ぐにでも引き返そう。尤も始まってしまってからでは既に遅いのだが。

途中、自販機の姿を探しながら上るが在りそうにもない。
日の丸展望台の駐車場へと続く道を折れる。ココでも無ければもう帰るしかあるまい。これ以上進んでは確実に脱水症状を引き起こしてしまう。そう水分不足でぼぅっとした頭で考える。
有難いことに其れは存在していた。ポケットから小銭を出し、500mlのスポーツドリンクを一本買う。たちまち飲み尽くし、さらにもう一本。
ベンチに腰を下ろし、暫し休息を取る。展望台の姿を見上げていると聞き慣れた排気音が響いてくる。一台のバイクが駐車場に滑り込んできた。
ドライブウェイは二輪禁止だったが、ウエは禁止では無いのだろうか?そうぼんやりと思いながらターン、S字などジムカーナの練習のような光景に目を遣っていた。

さて、これからどうしようか?もう目的地まで来たのだから引き返すのが順当な考えであろう。しかし、一つの看板が、その道の先まで興味を引いた。
"摂津八十八札所 地蔵院霊苑"の看板である。この先にお寺さんがあった憶えはない。タダの霊園が在るだけであろう。九分九厘は。
しかし、僅かな可能性を捨てるのも惜しい気がする。折角だからついでに行ってみよう。そう思い、さらに先へと上っていった。

道はゴルフ場を越えるといきなり悪路になった。幅員も狭く、路面状況も悪い。何より先日の雨で土が流れ込み、ドロドロである。かなり引き返したい気分にさせられたが、定期的に現れる看板に励まされ、もう少し頑張ってみようという気にさせられる。
"車であと2分"と表示があった辺りで足に違和感を感じた。ココで足を痛めては帰るのが大変である。
素直にバイクを押して歩くのに変更した。車で2分ということは2km程であろう。歩いてもたいした距離ではない。

果たしてその指し示された地には、現場案内所と墓地が広がるだけであった。期待していなかっただけに失望もない。自販機が置かれていたのだけが、せめてもの救いであった。

行きはあれだけ苦労したわけであるが、帰りはあっという間である。後に残ったのは、僅かな達成感と、心地よい疲労、そしてドロドロのバイクであった。

未だ日も高いことだし、近隣の神社も参拝し、帰路へと着いた。

 
富松神社(トマツ)
住所:尼崎市富松町2-23-110
電話:06-6421-5830
祭神:素盞嗚尊、応神天皇
本殿:一間社春日造柿葺1636(寛永13)、県重要文化財(指定S43.3.29)コンクリート造覆屋内
参考URL

小戸神社(オオベ)
住所:川西市小戸1-13-17
電話:072-757-5094
祭神:大山津見命、素盞嗚命、天児屋根命
神紋:橘
旧社格:村社
本殿:入母屋造
式内社
参考URL

呉服神社(クレハ)
住所:大阪府池田市室町7-4
電話:0727-53-2243
祭神:呉服大神、仁徳天皇
神紋:糸巻
拝殿:旧杉戸四面:板絵著色(岩に波・柏に鷹・芦に鶴の図衝立(桃田伊信筆))、市重要文化財(指定S53.10.31)
札所:西国七福神恵比壽
参考URL

弘法山地蔵院
住所:大阪市大正区三軒家東4-5-9
電話:06-6551-7196
宗派:真言宗高野派
本尊:地蔵菩薩
開山:快円
摂津八十八第31番
別院慶光霊苑
参考URL

五月山
標高:315.1m
参考URL

たけふく
住所:西宮市田代町1-49
電話:0798-65-8911
営業時間:10:30~15:30、17:00~20:00(土日)
定休日:金曜、第三木曜
参考blog

甲南ハイボール
住所:神戸市東灘区岡本1-2-27甲南ビラ二番館
電話:078-412-4110
営業時間:17:00~24:00
定休日:日曜、不定休(日曜営業の場合、翌月曜休)
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2007年7月28日土曜日

明石昼寝

日帰り75km

荒田八幡神社-ニンニン亭-長田神社-移情閣-一味来福-密蔵院-宝蔵寺-玉子焼今中-明石港-舞子延命地蔵尊

天気が良いので加古川辺りまでブラブラしようかな、と思い立った。
市道山麓線の緩やかなアップダウンでウォームアップをし、熊内に差し掛かる頃には軽く汗ばんできた。今日は距離を走るつもりなので、これ以上山方面へ向かうのは止めておく。

平野の交差点より下り、荒田八幡神社を参拝する。
有名な割には小さな社である。社務所も無人であり、宮司宅も何処か分からない。電話番号こそ書いて有るが、そこまでして訪れるほど思い入れはない。
近所の奥さんがヨチヨチ歩きの子供の手を引き、本殿、摂社と参拝してゆく。如何にも地元の信仰の場と云った感じだ。
この地は安徳天皇の行宮となった平頼盛山荘と伝承されており、一日だけであるが御所となったわけである。
数枚写真を撮り、さらに西へと向かった。

長田の鳥居の袂に有るニンニン亭で豚まんを二個購入。芥子も二つ付けて貰う。これが遅めの朝食である。蒸かしたての豚まんを手に長田神社の境内へと入るが、ベンチは全てお弁当を広げるお年寄りで占められていた。仕方がないので適当な場所に腰を下ろし、頬張る。
手早く食事を済ませ、手水鉢で清めたのち参拝する。そしてぶらぶらと境内を散策。楠宮稲荷社にて赤えいの絵馬を見掛ける。痔病平癒の願掛けで奉納されるらしい。大阪の廣田神社も痔病のアカエ(赤えい)絵馬が奉納されていた。痔には赤えいが効くのか、と思いながら後にする。

明石に差し掛かった頃、右膨ら脛に違和感を感じだした。普通に漕ぐ分には平気なのだが、膝を開くように動かすと痛みが走る。大事を取って加古川行きは止めて明石散策に変更した。
先ずは昼食だ。あの"さくらぐみ"から独立した人がやってはるという"CiRO"に行ってみる。が、満席である。待ってまで食べる気にはならないので、以前から気になっていた"一味来福"に行ってみることにする。カレーうどん"ニューデリー"も気になったが、真っ当に"ぶっかけ大"を頼む。美味いことは美味いのだが、期待したほどでもないなぁ、と思っていたがどうやら店主が代わってしまわれたようだ。
カレーうどんにすべきであったのかも知れない。

腹ごなしも兼ねて、周辺の仏閣廻りをする。先ずは巨大な地蔵尊が塀の上から姿を覗かせるのが目を引く、密蔵院を訪れた。このお寺さんは大日如来が御本尊であるのだが、地上15mもあるという報徳大地蔵尊を筆頭に、油掛地蔵尊などメインは地蔵尊といった処である。油掛地蔵尊は現世御利益があるらしく、盛んに参拝されている。特に願うことが明確な訳ではないが、取り敢えずは拝んでおく。
次は標識の案内に従い、海門山寶蔵寺へと向かう。此処を訪れるのも初めてであるが、林の毘沙門さんと呼ばれその毘沙門天は明石市指定文化財となっているそうである。当然その姿を拝観することは出来ないわけではあるが。

明石港へと向かう途中、伊弉冊神社(いざなみ)の直ぐそばで玉子焼きの香ばしい香りを感じた。引き返してみると”玉子焼 今中”と暖簾が掛かっている。
それまでは"みなと食堂"にて、出汁巻きを食べるつもりであったのだが、すっかりその気持ちは覆されてしまった。
其処は、極々、小さな店でその香りがなければ百回前を通り過ぎようとも気付かないような佇まいであった。果たして私の好みに合う店と云う訳では無かったが、後に調べてみると有名な店であったようで、好みに合う人にとっては、ベストであるのかもしれない。

食い過ぎてしまった、と云う気持ちを抱えつつ、明石港の突堤まで足を伸ばした。そこで先ほど購入したビールを飲みながら、持参した本を開く。思いがけず、のんびりとした時間となってしまった。満腹の為、ビールはすすまないのだが、ゆっくりと酔いが廻り、徐々に眠たくなる。文字を追うごとに眠気はまして行き、うつらうつらと現実と夢の狭間を漂い出す。
良い天気と、良い酔いで気持ちよく為った頃、夕方の海風が吹き始める。コレは堪らんと防波堤の陰へと移動するが、風は強くなる一方である。残念ではあるがそろそろ諦め、帰路へと就いた。

荒田八幡神社(あらたはちまん)
住所:神戸市中央区荒田町3-99
電話:078-511-2108
祭神:応神天皇、素戔嗚尊、安徳天皇
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長田神社
住所:神戸市長田区長田町3-1-1
電話:078-691-0333
祭神:事代主神(ことしろぬしのかみ)
旧社格:官幣中社
神格:従四位下
札所:神戸七福神恵比須神
名神大社
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護国寺・密蔵院
住所:明石市船上町3-8
電話:078-922-4488
本尊:大日如来
宗派:真言宗大覚寺派別格本山?
開山:観賢僧正
油掛地蔵尊

海門山寶蔵寺
住所:明石市林2-1-12
電話:078-922-2635
本尊:毘沙門天
宗派:真言宗大覚寺派
開基:藤原太郎左近

舞子延命地蔵尊
高さ4m
1825年(文政8)に明石海峡を通る船の安全などを願うため作られたもの
松の木の枝の榴で台座を軽く叩くと願いが叶うとされる

移情閣(孫中山記念館)
国指定重要有形文化財(H13.11.14)
建築面積 368.53m2 
延床面積 738.46m2
移情閣 木骨コンクリートブロック造 3階建(八角三層の中国式楼閣)
1F 105.71m2
2F 99.83m2
3F 99.83m2
附属棟 木骨煉瓦造 2階建
1F 174.12m2
2F 170.27m2
管理棟 RC 平屋建
1F 88.70m2
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ニンニン亭
住所:神戸市長田区五番町7丁目8-10
電話:078-578-1708
豚まん1個¥100

一味来福
住所:明石市船上町5-3
電話:078-923-8251
営業時間:11:00~15:00(麺がなくなり次第終了)
定休日:木曜
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玉子焼 今中
住所:明石市岬町26
電話:078-913-6455
営業時間:10:00~20:00
定休日:木曜
玉子焼¥600
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2007年7月22日日曜日

保久良さんヒルクライム

保久良神社
保久良山2
岡本八幡神社

日帰り33km
御影山手-鴨子ヶ原-キャロットダンス-渦ヶ森-珈琲館-保久良神社-岡本八幡神社-珈琲ん-新家

最近は梅雨入りし、バイクに乗れない日が続く。
不思議なもので、毎日漕いでいれば楽に登れる坂も二日も開ければしんどくなる。
晴れ間が見えたらからには乗っておかねば為るまい。バイクを担ぎ出し、坂隊ジャージを手に貧脚トレーニングに出かけた。

予定では鴨子ヶ原、渦ヶ森、保久良山、余裕があれば甲山といった感じか。いつも同じルートでアタックするのは楽しくないので御影山手から鴨子ヶ原へ入ることにする。
御影山手は奥に行けば行くほど勾配がきつくなる。そして現れたのが18%の坂。無理でした。いきなりの挫折感に打ちのめされたまま、鴨子ヶ原への階段を上る。
気を取り直し、バイクにまたがり、ゆっくりと上り出す。鴨子ヶ原は緩い道ばかりなので、息を整えながら次の渦ヶ森に備え体力を回復する。
一度谷へと下り、赤塚橋からの渦森台へのアプローチ。次の目的地はキャロットダンスに決めていた。そこでオムライスを食べ、一息つこう。

顔を伝って滝のように汗が流れる。腿にも乳酸がたまり、足を着きたい衝動に駆られる。しかし一度でも着いてしまうと心が折れてしまう。度々衝動が襲いかかるが、一度我慢できると何とかなるもので、目的地まで耐えることが出来た。もちろん完全に足が止まれば、無理な話だがそこまで急な坂はない。

昼食を摂り、足が軽くなったところで、路線バスの終着駅、渦森台4を目指す。此処は有名な夜景スポットで、車では幾度となく足を運んだ地であるが、バイクでは初めて訪れる。
割と呆気なく到着し、バイクから降りる。眼前に広がる風景に目を遣るが、1000万ドルの夜景と云われるその景観とは比べるべくもない。
曾て此処で同じ時間を共に過ごした元カノや元ツマに思いを馳せ、少し感傷的になった所で下ることにした。

次に訪れたのは珈琲館。すっかり寛いでしまい、最早ヒルクライムする気など無くなっていたのであるが、ママさんに"この後、保久良さんに上るの?"と聞かれ、"いやあぁ、どうしようかと思って"等と曖昧な返事をしてしまったが為に上る羽目になってしまった。

保久良さん参道は距離は無いが結構きつかったよなぁ、と思いながら住宅地を抜けて行く。参道に差し掛かり、コンクリート舗装に換わる頃からかなりの傾斜になり出した。特に葛折りのカーブなどフロントの接地感が無くなり、腰を上げ加重を移さないとそのまま後ろにひっくり返りそうになる。結局五度程足を着かざるを得なかった。
六甲山山頂まで足を着かずに上るのが目標であるが、その日はまだまだ先の話のようである。とりあえずは保久良山でだ。

西へと向かうが甲山まで行こうという気にはなれない。とりあえず"珈琲ん"で休憩し、その後の気持ち次第で上るかどうか決めよう。
結局再びヒルクライムという気にはなれなかったので、帰ることにする。

持ち合わせはあまりないが、新家で晩飯だけ食べて帰ろう、と思い足を向ける。
まさかこの後ババさんに捕まり、五時間も呑むことになろうとは思いもしていなかったのだが。

岡本八幡神社
住所:神戸市東灘区岡本6-10-1
電話:078-452-0796
祭神:応神天皇、神功皇后
神紋:
旧社格:

保久良神社(ホクラ)
住所:神戸市東灘区本山町北畑ザクゲ原680
電話:078-451-9435
祭神:須佐之男命
神紋:
旧社格:村社
氏子:北畑・田辺・小路・中野
式内社
社務所:鷺森八幡神社兼務
住所:神戸市東灘区本山北町6-2-28
電話:078-441-5135
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カフェレストラン キャロットダンス
住所:神戸市東灘区渦森台2-21
電話:078-822-6223
営業時間:9:00~19:00、土~21:00
定休日:火曜
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珈琲館
住所:神戸市東灘区岡本1丁目10-16
営業時間:平日 9:00~19:00 日曜・祝日 9:30~19:00 休業日:年始(1月1日~1月4日)夏季はお盆の3日間
電話:078-441-0690
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珈琲 ん
住所:兵庫県西宮市羽衣町5-19
電話:0798-23-4923
営業時間:10:00~22:00
定休日:月曜(祝日の場合は翌日)
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新家
住所:神戸市灘区篠原南町7-2-2
営業時間:11:00~14:00 17:00~23:00 定休日:第1日曜日、火曜日
電話:078-861-3232
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2007年6月11日月曜日

六甲散歩再度

カフェヴェローチェ
石切道1
石切道2
石切道3
石切道4
登六庵
日帰り54km
カフェ ヴェローチェ - 石切道 - 登六庵 - 再度公園 - 再度山大龍寺 - ビーナスブリッジ

"俺はいったい、何やってんだろ?こんなしんどい事を!"久々にそんな気分だった。
15kgを越えるMTB。トラスフレームでは無いので肩に担ぐことも出来ない。片手で引き上げ、岩の上に放り投げる。いくつ越えれば終わるのだろうか?。

六甲山をただ登るのにも飽きてきていた。MTBで上がってみよう。ルートは石切道が適当だろうか。舗装路で高度が稼げたはずだし、楽なルートだ。行けるトコまではそのままヒルクライム。後は担いで登れば何とか行けそうだ。無理なら下れば良いだけ。帰りは再度山を通るとしよう。ヴェローチェで珈琲を飲みながらルートを考えていた。

住吉川沿いを渦森へと向かう。天気も良く、気持ちいい道だ。白鶴美術館を左に送り、橋を越える。この辺りから徐々に勾配がきつくなり出した。高い気温と相まって、汗が噴き出してくる。
渦森橋を右に折れ、住吉霊園へ向かう道へと進む。道路脇にバイクを駐め、水分を補給する。腿がヒク付く。何より蟻の戸渡りが鈍く痺れている。きつい坂をダンシングせずに上り続けたせいだ。サスが撓み過ぎるので立ち乗りではロスが多すぎる。やはりリジッドフレームのロードも欲しいところだ。

再び跨り、上を目指す。が、直ぐに挫折してしまう。たとえ一度でもバイクから下りてしまうと頑張ろうという気力が無くなってしまった。仕方がないので休憩の意味も含め、押して上がる。"貧脚、貧脚"と思いながら炎天下、急坂を進む。
霊園を抜け、木陰に差し掛かった辺りで漸く漕ぎ出す事にした。しかし、トレラン用に履きかえているため、また直ぐに挫折。そんなことを繰り返す内に登山口へ到着してしまった。ココからは流石に漕いで上ることは出来そうにないが、何とか押しては行けそうだ。

普段の三倍くらいは辛い思いをしながら上り続ける。やっと水場まで辿り着き、一息つく事が出来た。此処からが正念場だ。
"MTBでなど二度と来るものか"岩場を乗り越えながらそう思った。バイクの重さが着実に疲労を積み上げていく。10分程で越えられる道が30分も掛かる。"俺はいったい、何やってんだろ?"、"しんどい、しんどい"そんな思いが頭の中をグルグル回り続ける。
漸く平坦な道となった。少しの間バイクで走ってみたりもする。ここから先は階段もあるが、今までと比べたら屁みたいなものだ。

舗装路が現れたのでSPDシューズに再び履きかえる。腹が減った。登六庵で飯を食おう。朝食抜きなのでそろそろ限界だ。

登六庵にて今日はカレーではなく、"平日限定"という"オム辛海鮮(¥1200)"を食してみる。七味唐辛子を3瓶も入れるという。いくら辛いもの好きの私でもちょっと引いてしまう。失敗したか?やはり辛味がきつすぎる。七味の食感も気になる。私が作るとしたら、もっと辛味を押さえ、ペースト状のものを使うであろう。添えられたケチャップの甘さが妙に美味い。これは辛さに因るものなのか、それとも良いものを使っているからなのかは、既に麻痺した舌では見極めることは出来なかった。
まぁそれでも辛い"物好き"の方には一度ご賞味いただきたい。後ほどホットなアヌスに出会えることでしょう。
珈琲を飲みながらノンビリとさせて貰う。疲労がゆっくりと抜け落ちてゆく。
"スープを忘れていたので100円引いておきます"と言われる。メニューには書いてあったが、ヨーグルトが出てきたのでソレに変わっているのかと思っていた。

"こんなトコに登山道が、こんなトコに池が"、単車の時とは違う風景の中をゆるりと下って走る。
関の茶屋を折れ、奥再度ドライブウェイに入る。この道は単車進入禁止の為、二輪で走るのは初めてだ。風景もトレースも素晴らしい道であるだけに(単車で走れない事は)残念である。
再度公園へと入り、修法ヶ原池をグルリと回る。木漏れ日が気持ちいい。ノンビリとした時間の中、寛ぐ人も多く見受けられる。暫しの間クールダウンをし、堂徳山への上りに備える。

一週間ぶりの再度山大龍寺を過ぎ、再び高度を上げていく。下から上ってきたロード乗りと挨拶を交わしながらすれ違う。ビーナスブリッジが見えてくる。三宮はもうすぐだ。

"次はどのルートを上ろうか、MTBを背負って"下りながらそう考えていた。
"俺、何やってんだろ?"感が強ければ強いほど、達成した時の快感が強い。根本的にMなのであろう。

カフェ ベローチェ  
住所:神戸市東灘区御影町郡家上山田90-3御影荘1F
電話:078-851-7363 
定休日:火曜日 
営業時間:11:00~18:00

茶亭 登六庵
オム辛海鮮¥1100(スープ無し-¥100)珈琲¥400(セット)
住所:神戸市灘区六甲山町南六甲1034-104
電話:078-891-0477
参考blog

2007年5月21日月曜日

箕面の滝

昆陽寺2
昆陽寺3
荒牧バラ園1
荒牧バラ園2
荒牧バラ園3
荒牧バラ園4

日帰り89km
岡本珈琲館 - めん太鼓 - 崑崙山昆陽寺 - 昆陽池 - 荒牧バラ公園 - 寶生山帝釈寺 - 箕面山瀧安寺 - 箕面の滝 - 東照閣

岡本珈琲館にて、昨夜のアルコールを熱い珈琲で抜く。
山幹が芦屋まで開通したというのを小耳に挟んだので辿ってみる事にした。真新しい舗装が心地よく、滑らかに足が運べる。直ぐに芦屋川の手前で通行止に突き当たった。以前から完成はしていたが閉鎖されていた区間が、開通しただけであった。住宅地の中を迂回し、再び山幹に戻り夙川方面へと辿る。こちらはまだまだで、舗装すらされていない。早く全線開通してもらいたいものだ。
朝食を摂っていないので早めに昼にしたい。とりあえずは東照閣の前を通ってみる。時刻は丁度開店時間ではあるが、まだ暖簾が出ていない。仕方がないうどんでも食べに行こう、と思いめん太鼓へ。以前から何度も足を運んだが縁がなく、食べられずにいた店の一つだ。なかなか美味いうどんを食わすと地元で評判でもある。
ミニ天丼定食(¥800)を頼む。結論から言えばうどんは美味い。エッジも立っており、コシも滑らかさも良い感じだ。しかし、天丼が良くない。ご飯が軟らかすぎるし、油切れも悪い。ここではうどんだけ頼むのが良さそうだ。
腹も膨れたところで"崑崙山昆陽寺"へと向かう。行基菩薩が有馬温泉に行く途中に発願して建立したお寺さんである。直ぐ横をR171が走ってはいるが、朱塗りの山門を潜ると静寂な空間が待っている。境内には一番から八十八番まで石仏が祀られ、四国八十八ヶ所霊場巡りを楽しむことが出来る(昆陽寺2の写真を見ていただきたい。真ん中の木の枝に…)。ポツポツと雨が降り出す。今日は晴れの予報であるにも係わらず狐の嫁入りだ。門前にて暫し雨宿りをし、今日のメインの内の一つ荒牧バラ公園の平和モニュメントを目指す。
荒牧バラ公園を訪れるひとはもちろん、薔薇を見に来るわけであって、平和モニュメントの地下ホールまで足を運ぶ人は殆どいないようである。薔薇の季節というのがいつなのかは解らないが、少なくとも今の時期では無いようで、チラホラとしか咲いていない。私にとっては逆に人が少ないので良い感じである。園内にはいると、真っ直ぐ地下ホールへと足を運ぶ。その静寂とヒンヤリとした空気は良いのであるが、オブジェ、モニュメント、空間の取り方にしてももう一つであった。期待していただけに残念である。
アトラスを見ながらのルート設定。五月山ドライブウェイにも興味があるが、自転車で入れるのか判らないので、今回はパスする(行けるようである)。五月山の麓を抜け、折り返し地点"寶生山帝釈寺"へと向かう。この辺りから漸くアップダウンが始まりだした。古い街道の佇まいをわずかに留めるこの道に出会い、気持ちの高ぶりを感じながら先に進む。寶生山帝釈寺はうっかりすると通り過ぎてしまう程、目立たずに在った。参拝をすませ、庫裏へと朱印戴きに行く。汗だくであった為だろうか、"冷たいモン持ってきますので待っていてください"とのコト。有難いことによく冷えた缶コーヒーと茶菓子を戴いてしまった。甘いモノで元気が出た事でもあり、箕面の滝を目指す。
平日で夕方のこともあり、人もまばらである。多少急なところもあるが、木陰の気持ち良い道だ。滝からは九十九折りの道を上り、車道へと出る。ここから箕面駅まで下りの記憶で在ったが、暫くは緩い上りが続く。猿たちの間を抜け、漸く下りへと差し掛かる。上がってくるロード達と挨拶を交わしながら下る。前を行く車が道を譲ってくれる。左手を軽く挙げパスする。ワインディングの楽しさは単車と一緒だ。次々と現れるカーブが嬉しい。
帰りはまた東照閣の前を通ってみよう。

2007年5月6日日曜日

櫻狩り

五色塚古墳2
明石城
性海寺
太山寺
磨崖仏
生田川夜桜
日帰り85km
六甲グレートコーヒー - 鎮守稲荷神社 - 五色塚古墳 - みなと食堂 - 江洋軒 - 明石城 - 比金山如意寺 - 高和山性海寺 - 三身山太山寺 - 洋食の朝日 - Saboten Cafe - 倶楽部あらた

"櫻狩り"という言葉があるという。無論、意味はそのままである。古来、"花見"といえば梅であったというし、"花見"というと宴会のイメージが強い。
桜を愛でに巡るだけであるなら、"櫻狩り"という方が相応しいかもしれない。

"櫻狩り"の頃合いに良く、取り敢えずは明石方面へと2国を進む。神戸駅を越えて間もなく、咲き誇る桜に囲まれた鳥居を見つけた。鎮守稲荷神社とある。街の中でも緑が残されているのは、このような小さな社が存在するからである。
2国に面した喧噪の中、驚くほど静寂な空間を保っている。近隣の人たちも桜を見に訪れる。暫し、この空気を楽しみ、次へと向かう。

目指すは、五色塚古墳だ。学生時代から一度は訪れたい憧れの場所、であった。そのクセ訪れぬまま、十数年の歳月が流れていた。子供の頃は考古学者に憧れ、奈良のコと付き合えば、石舞台、高松塚古墳。大阪のコと付き合えば、仁徳天皇陵などに通ったほどであったというのに。当時、五色塚古墳は日本で唯一の古墳造営時の姿を再現したモノであったはずだ。現在では、亀岡などでも見かけたような気がする。
垂水の住宅地を抜けていくと突然現れるその姿は感動的である。これほど巨大な墳墓が、海を見下ろす丘にひっそりと佇んでいるとは。現在では、マンションや、明石海峡大橋に囲まれているとはいえ、造営当時はすばらしき眺望であったのであろう。何度でも訪れたい場所である。定番ぽたスポットとして登録しておこう。

再び西へ向かい明石へ。魚の棚をひやかし、いつものようにみなと食堂で昼を食べる。また、だし巻きを食べ忘れてしまった訳だが。
この先、何処へ行こうか、地図を見ながら考える。さらに西へ向かい、江井島酒館にでも寄るか?いや、アルコールは帰ってからにしないと、しんどくなりそうだ。結局、お気に入りスポットの比金山如意寺に決めた。
gekoのバッテリーが切れている事に気付いた。何処で切れたのだろうか?とりあえず単4を買いに100均へ向かう。町中で気付いて良かった。電池は単4に統一しているのだが、予備を忘れてきたのでは意味がない。

明石公園を抜けていく。天気も良く、桜もいい感じだ。レジャーシートを広げ、多くの人がくつろいでいる。ノンビリとしていて心地よい。r52に出て、一路、北へと向かう。
気温もそれ程上がりそうもなく、いい感じだ。少しくらい足を延ばしても、バテそうにもない。

比金山如意寺は、r52より東へと入った先にある。交通量の多い県道よりわずかに入っただけであるのに、がらりと風景が変わる。
ここは、山深い場所に存在する荘厳な寺院とは違い、明るさの中に歴史を感じさせる、一風変わった雰囲気の場所である。寺院というより、公園といったような感じで、寝ころんで昼寝でもしたくなる(当然そんなことをする訳はないが)。
何度か訪れてはいたものの、縁がなく戴くことが出来なかった朱印も、今回は戴くコトができ、次の目的地高和山性海寺を目指す。

"行ってみたい神社仏閣リスト"に載っていながら、中途半端に近すぎて訪れるコトがなかった場所、それが高和山性海寺である。まぁ、比金山如意寺や三身山太山寺に比べて建築物がもう一つパッとしない、というのが大きな理由なのだが。
性海寺は現在無住であるので、塔頭の一つであろう、福智院にて御朱印を戴く。"宜しかったら、性海寺本堂もお参り下さい"とのこと。当然其れが目的であるから、足を運ぶ。堂内に入り、福智院にていただいてきた、灯明と線香をあげる(性海寺は真言宗であるのに、1本しかあげないでしまった)。
文化環境保存区域に指定されているだけあって、落ち着いた佇まいの良いお寺さんであった。

藍那を抜けて鈴蘭台廻りで帰ろうか、とも思ったのであるが、もう一つのお気に入りスポット三身山太山寺にも寄ることにする。
太山寺には先月も立ち寄ったので、山門は潜らないでおく(入山料がかかるから)。太山寺は、塔頭が建ち並ぶ門前の風景だけでもすばらしい。旧道の磨崖仏も久しぶりに参拝して行こう。伊川に沿う道は静かでよいのだが、ゴミが多い。それだけが残念である。

白川の上りでついに膝が悲鳴をあげ始めた。最近トレーニングをサボっていたので、鍛え足りなかったようだ。だましだまし、漕ぎながら帰らねばならない。途中で休憩しながら帰るとしよう。
適当に廻った割には収穫の多き日であった。そういえば神出神社にも参拝すれば良かったか。また今度立ち寄るとするか。

2007年3月29日木曜日

ポタリング仁川渓谷

地蔵谷から山羊戸渡をやっつけようと思っていたのだが、雨が止みそうにないため、ポタリングに変更。
シフトレバーを交換したいので、西宮まで買いに出た。購入後、久しぶりの東照閣、あいかわらず酸棘麺が美味い。
ブラブラ北上していくと、懐かしの関学へ到着。弦月アトリエを見に行き、仁川渓谷へ。
街乗り仕様のため全然乗れず仕舞い。フロントフェンダー脱落するし。結局ずっと担いで行く羽目に。
その後も、階段を担いで登ったり、汗だくの一日であった。